気まずい?離婚の引越し

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引っ越しをきっかけに離婚の協議が始まるご夫婦に多い引っ越し引越しをするタイミングはさまざまですが、離婚に伴う引越しはいろいろと気を使うことが多いです。

なるべくなら家財の分与など、全てハッキリさせてから引越し業者に見積もりを依頼してください。

元パートナーがいない間に引っ越し

意外と多いのが、「伴侶がいない間に引っ越し作業を終わらせたい」という要望です。

もちろん、訪問見積もりに伺うのもご主人のいない時間帯です。

ご主人が朝、出かけて帰ってきたら、嫁の荷物がなくなっていたというドラマで見るような引越しです。

ご主人が仕事に出かけている間に、自分の荷物だけ運び出してしまいたいということなのですが、荷造りの時間も制約されてしまいますから、必然的にラクラクパックやお任せコースなどの梱包付きの引越しサービスになります。

正確には、まだ、離婚は成立しておらず、この引越しをきっかけに離婚の協議が始まるというご夫婦に多い引越しです。

奥さんが全くそういう素振りを見せていなかったのなら、帰宅したご主人の驚き様は想像を絶するものになるでしょう。

引越し業者は、こういう引越しも、もちろん引き受けるのですが、依頼する引越し業者には、よくよく事情を説明して下さい。

現場の作業員も事情を理解していれば、朝の作業開始時間や終了時間にとても気を使ってくれます。

ただ、こういう引越しの場合、訪問見積もりの時に聞いた「持ち出す荷物のリスト」よりも、実際に運び出す荷物が多くなることが多くなります。

いざ、ダンボールに荷物を詰め始めると「やっぱりこれも」「せっかくだからあれも持って行きます」となることが多いのです。

夫婦間で家財の分与がハッキリしていないこともあり、この引越しをもって所有権を主張するつもりなのでしょう。

しかし、あまりに計画とかけ離れた荷物の量になると、運び出してしまう前にご主人が帰宅してしまうことだって考えられます。

限られた時間内での作業になりますから、計画通りに進める必要があるのです。

引越し業者のご利用は計画的に。

すでに別居状態にあり、分与が決まった家財を引き取りに行く引越し

夫婦はすでに別居していて、自分の荷物だけを運び出すというのが最も多い離婚の引越しです。

この手の引越しは、積み地と降し地で立会人が違うことが多いです。

積み地では、今も居住しているご主人が引越し作業に立会い、降し地では荷物の持ち主である奥様が立ち会うことになります。

引越し業者としては何の問題も無いのですが、片方の立会人が引越しに対して協力的でなかった場合などに少し困ることがありました。

持ち出す引越し荷物に関しての指示を出してくれなかったり、引越し作業中もずっと寝ていたりとおよそ引越し当日とは思えない行動をとられるのです。

未来を誓ったはずの伴侶が自分と残りの荷物を捨てて出ていくわけですから、ご主人の気持ちもよくわかります。

中には家財の所有権をめぐって、電話で喧嘩を始めるご夫婦もあるくらいです。

その間、作業員はシュンとうつむいていることしか出来ません。

この手に引越しでは、引越し業者との打ち合わせの他に、当人同士の打ち合わせも綿密にお願いしたいところです。

離婚の引越しでは2箇所降ろしの引越しという選択肢はない

離婚の引越しでは実際に引っ越しする時期にはすでに夫婦の関係は破綻していることが多く、二人仲良く同じ日に引っ越しすることはまずありません。

離婚や別居のための引越しでは、一台のトラックに二人分の荷物を積んでそれぞれ別の新居に2箇所降ろしするようなことはまずありません。

一人分の引越しが別の日に別の引越し業者を使って2回行われます。

離婚の引越しに関しては、元夫婦が旧居で顔を合わせるようなことはないのです。