引越しでいちばん大変なのは荷造り(梱包)、荷解き(開梱)です。
では、その一番たいへんな荷造りはいつから始めればよいのでしょうか。
具体的に引越しのどれくらい前から始めればいいのでしょうか。
実はスーパーやコンビニでダンボールをもらってきて適当に荷造りをはじめてもいいのは、単身、1人暮らしのユーザーの引越しに限られます。
小物をまとめるダンボール10箱くらいまでの荷物の少ない引越しまでは、引越しの見積もりを取る前から荷造りをはじめても問題ありません。
ここでは荷造りをはじめるタイミングを荷物の量の違いから見ていきます。
単身、1人暮らしの引越しの荷造りをはじめるタイミング
単身、1人暮らしのユーザーの場合、引越しの荷造りは引越しの見積もりを取る前から始めることをお勧めします。
単身、1人暮らしの引越しの見積りは引越し業者が家に来て荷物を下見する「訪問見積り」の必要がない引越し業者が多く、電話やメールだけで引越しの見積もりが取れます。
引越し業者に電話やメールで見積もりをしてもらう際、荷物のリストを伝えなければならないのですが、家具や家電は個数、寸法ははっきりしているでしょう。
しかし、引越し当日までにダンボールに詰めていなければならない小物(服、本、食器など)を詰めたダンボールがいくつあるかはわからないことでしょう。
引越しの見積もりを取る際に引越し荷物となる家財がどのくらいあるかハッキリしていると、引越し料金が安くなります。
引越し当日までにそれ以上増えることのない引越し荷物の総量がはっきりしているからです。
ダンボールに荷物がまとまっていない状態で引越しの見積もりを取ると、引越し業者は使用するトラックの大きさに合わせてダンボールの数を最大数に想定します。
このとき実際の荷物よりも大目に見積もられて、高めの引越し料金が設定されています。
また、引越し業者に電話やメールで見積もりをしてもらうと、引越し業者からの無料ダンボールサービスがなく、「ダンボールはお客様で用意してください」という場合がほとんどです。
ですから、見積もりを出す時点で引越し業者はユーザーの引越しもつの総量を正確に把握することが出ないのです。
不確定な要素があれば、引越し業者はその不確定な要素をカバーするために払う最大のリスクを考慮した見積もりを出します。
その引越し料金の見積もりが最安値でないことは容易に想像がつきます。
荷物の総量をハッキリするためにも荷造りは見積もりの前からはじめておく
単身、1人暮らしの引越しでは運ぶ荷物のリスト「家具、家電のリスト、それぞれの寸法、小物を詰めたダンボールの数」で見積もりが出ますから、引越しの見積りをとる前から荷造りをはじめておくのが正解です。
カートなどを使った引越しの単身パックなどもダンボールは別途有料で購入しなければなりませんから、同じくダンボールは自分で調達した方が断然安くなります。
家族、ファミリーの引越しの荷造りをはじめるタイミング
家族、ファミリーの引越しの場合、引越し業者を決めてから荷造りをはじめるのが正解です。
引越しが決まったら、まず引越しの見積もりを取って、引越し業者を決めてしまいましょう。
ダンボールは必ず引越し業者から提供してもらう
スーパーやコンビニでもらえるダンボール全てが引越しに向くような強いものとは限りませんし、使えるダンボールを探し出すだけでもけっこうな手間がかかります。
まず、50枚ものダンボールをスーパーやコンビニからもらってくるのはたいへんです。
どうせ引越し業者を使うなら必要なダンボールは全て引越し業者に提供してもらいましょう。
ダンボールの提供を絶対条件にして引越し業者から見積もりを出してもらえばよいのです。
荷造りの方法は引越し業者によって違う
手元にあったダンボールにある程度荷物をまとめた状態で引越しの見積もりを取ると、荷物の詰め方によっては詰め直しになることもあります。
引越し業者によって荷造りの仕方の指示が違うからです。
たとえば、中身が服だけのタンスは中身を入れたまま運ぶ引越し業者と、家具は全て空にしてから運ぶ引越し業者とでは荷造りの仕方が違います。
引越し業者の中には食器梱包専用のボックスを持っていて、食器を一枚ずつ包む必要がないという場合もあります。
家電の配線やパソコンの扱い、冷蔵庫の中身の荷造りでも引越し業者によって処理の仕方が違います。
引越しの訪問見積もりは引越し当日までの打ち合わせでもあります。
余計な手間を省くためにも、荷造りは引越しを依頼する引越し業者の指示に従うのが一番です。
具体的に荷造りをはじめるタイミングは
具体的には引越しの2週間前には荷造りをはじめている状態だと安心できます。
家族、ファミリーの引越しの場合、荷造りにかかる時間は最低でも一週間くらいは見ておきたいものです。
家族、ファミリーの引越しの場合、引越し業者を決めてから荷造りをはじめるのが正解だいうことを踏まえると、自分の荷物をまとめるのに必要な時間を引越し希望日から逆算すると引越しの見積もりのタイミングもわかります。
引越しの見積もりを早めに取ると、その分引越し当日までの準備期間、荷造りや手続きに使える時間が増えます。
最低でも引越しの2週間前には引越し会社を決めて荷造りをはじめたいものです。