引越し業者に相談が多いのが、同じマンションの5階から6階へ引越しする場合や、同じフロアの角部屋へ引越しなどの「同一建物内での引越し」です。
「棟内移動」は旧居(現住所)と新居(引越し先)が同じ棟にある場合の引越しのことを指し、住所的に同じ番地でも棟が違う引越しは「棟内移動」には含まれません。
その「棟内移動」について。
引越し業者に頼まず自力でやる棟内移動の引越し
棟内移動の引越しの場合、荷物が同じ棟から出ることはありませんから基本的に車両での運搬はありません。
建物の状況によっては車両で運んだほうが早いということもあるでしょうが、車両の利用は引越し業者に依頼した場合のみ発生する選択肢であって、自力での引越しの場合、棟内移動に車両を使うのは得策とはいえません。
棟内移動で車両を使うくらいなら、様々なリスク回避のためにも引越し業者に頼んだほうが安心です。
同じマンション内の引越しは、まず自力でできないか検討する
使用時の「ガタガタ」という騒音を極限までカートした平台車です。樹脂製で超軽量な連結台車で… |
車両を使う必要のない棟内移動の引越しは、トラックなどが必要な引越しに比べて自力で引越しやすい状態にあります。
引越しにおいてトラック、車両がいちばんのネックですから、同じマンション内の引越し、棟内移動は自力での引越しも充分可能です。
同じマンション内の引越しを自力でやるなら、まず台車を用意することです。
台車があれば小さな荷物は積み重ねて運ぶこともできる上、大きな家具、家電も1人で運ぶことができるようになります。
台車は引越し業者が使っているようなハンドル無しのものの方が使いやすく、しかも安価です。
ネット販売では2,480円から売ってます。
台車はできれば引越しの作業をする人数分用意したいところです。
しかしながら、自力の引越しでは大型の家具、家電を梱包することは難しいので、慎重にゆっくりと作業にあたってください。
また、家具・家電は動かすたびにダメージを受けるものだと認識してください。
引越し業者に頼む棟内移動の引越し
引越し業者に同じマンション内での引越しである棟内移動を依頼する場合、通常のトラックでの移動がある引越しよりも安くなることがほとんどです。
また、引越し業者に依頼すると大型家具や家電の梱包や建物への養生も万全にしてくれるのが自力の引越しとの大きな違いです。
引越し業者は実質、人件費のみで運んでくれる
同じマンション内での引越しである棟内移動の見積もりを引越し業者に依頼すると、見積もり上運賃が発生します。
引越し業者が運送業に所属している以上、必ず発生するのが運賃です。
引越し業者の見積書には運賃の記載がありますが値引きによって調整し、ほぼほぼ人件費だけで運んでくれます。
とにかく安い上に梱包、養生、保障と、良い面しか見当たりませんので一度は引越し業者の見積もりを取ってみるべきです。
便利屋などの利用について
便利屋などはほぼ体ひとつでやってきて、あなたの変わりにあなたがやろうとしていた方法で荷物を運ぶだけ同じマンション内での引越し、棟内移動を依頼する業者の候補として便利屋などを挙げる方がいますが、引越しに特化した便利屋でもなければ利用する価値は低いといえます。
同一マンション内での引越し、棟内移動を依頼するなら引越し業者一択
便利屋などはほぼ体ひとつでやってきて、あなたの変わりにあなたがやろうとしていた方法で荷物を運ぶだけです。
対して引越し業者は家具、家電専用の梱包資材と養生材を持ってきて、それぞれ梱包、養生して運んでくれる上に、荷物や建物に対して保障までしてくれます。
これで作業料金はほとんど変わらないのであれば、引越し業者を利用しない手はありません。
自力で引越しするか引越し業者に依頼するかは引越しの見積もりを取ったあとに判断すればよいでしょう。