引越し業者の「訪問見積もり」とは、引越し業者の営業マンが直接ユーザーのお宅を訪問して実際に荷物を見ながら引越しの見積もり金額を計算するという無料サービスのことです。
引越し業者が荷物を直接見るのですから、「電話見積もり」や「一括見積もり」などの「ユーザー側が荷物の内容を申告する見積もり」よりも正確で、追加料金の発生やスケジュールの遅延などの引越し当日のトラブルが最も低い見積もり方法です。
その引越し業者の無料サービス「訪問見積もり」をお願いする時の準備と心構えです。
訪問見積もりでは引越し業者に家の中のほとんど全てを見られる
引越しの訪問見積もりの最大の目的は、引越しの荷物の量を見極めることにあります。
ですから、引越しの訪問見積もりは訪問販売の営業などと違い、営業マンが家の中に入ります。
訪問販売の営業のように玄関先の立ち話で終わることはありません。
引越しの訪問見積もりでは営業マンが靴を脱いで家の中に入り、引越しの荷物になりえるものを全てチェックします。
全てというのは収納の中や家具の中身までを含みます。
見られたくないものは見積もりの前にまとめておきましょう。
また、引越し業者の営業マンが部屋の中を見て回る時には、一緒について回りましょう。
開けられたくない収納は中身を申告することで中を見られるのを避けることができます。
引越し業者の営業マンはほとんどの場合男性
実際に家に来る引越し業者の営業マンはほとんどの場合、男性です。
ユーザー宅を引越し業者が訪れて実際の荷物を見ながら見積もりを出してくれる無料のサービス「訪問見積もり」。
女性の1人暮らしや奥様1人での見積もりの立会いに不安を感じるユーザーも少なくありません。
また、営業マンが強引に自社に決めさせようとしたとか、威圧的な態度で居座られたなどという話を聞くこともあります。
しかし、引越し業者の営業マンも一企業の一営業マンですから、社会的な礼節やマナーはわきまえています。
ただ、一つの空間に女性と男性が1人ずつで対峙した場合、女性側は少なからず威圧感を感じてしまいます。
引越しの訪問見積りの際には、立ち会うユーザーが女性ならできれば二人以上で立ち会うことをおすすめします。
引越し業者の営業マンにお茶を出すか出さないか
引越し業者から見積もりに来ているのはあくまでも営業マンで、ユーザー側からすればお客様ではありません。
ですから、基本的にお茶を出す必要はありません。
それでも「わざわざ見積もりに来てくれたのになにも出さないのはちょっと・・・」ということであれば、缶コーヒーやペットボトルのお茶を出すのが最適です。
飲み残しは持ち帰って貰えばいいですし、後で茶碗を洗う手間も必要ありません。
引越し業者にお茶を出さないのはかまいませんが、営業マンの前で自分だけゴクゴクお茶を飲むというのは感心できません。
自分がお茶を飲むのであれば、相手にお茶を出してからにしましょう。
見積もりには30分から一時間ほどかかります。
その間、自分がお茶を飲まないのであれば、引越し業者にお茶を出す必要は無く、自分がお茶を飲みたいのであれば引越し業者にもお茶を出すというのがスマートです。
捨ててもいいスリッパを用意する
また、引越し業者の営業マンは他のお宅にも見積もりに行ってます。引越し業者の営業マンとはいえ、見ず知らずの男性に自分の家の中をうろうろされるのはあまり気持ちのいいものではないでしょう。
全てのお宅が清潔ではありません。
あまりきれいでない家の後に自分の家に見積もりに来られたら、たまったものではありません。
捨てるつもりのスリッパを用意しておくのが最善です。
捨てるつもりのものが無ければ、100均で買ってきてもいいでしょう。
用意した引越し業者専用のスリッパは見積もりに来る引越し業者全てに同じものを履いてもらいましょう。
見積もりが全て終わったら、スリッパは捨てればよいのです。
営業マンへの対応は丁寧かつ毅然とした態度で
引越し業者の営業マンが家に来たら、それなりの礼節をもって接しましょう。
営業マンに好感をもたれると、引越し料金そのものが安くなる可能性がぐっと高まります。
引越し業者の営業マンに対して、はじめから敵対するような態度をとるのではなく、「このユーザーの引越は安くしてあげたくなる」ような対応を心がけておくことをおすすめします。
訪問見積もりの際のユーザーと引越し業者の営業マンとの信頼関係は、直接引越し料金に料金に反映されると思ってください。
しかしながら、営業マンに安易にコントロールされない毅然とした対応も必要です。
相手は引越し業者の営業マンですから、営業をしに来ています。
自社のサービスのアピールや時には他社の悪い噂など、様々な方法で営業をかけてきます。
ここで引越し業者の言いなりになるのではなく、こちら要望をハッキリ伝えることと、その引越し業者だけでなく他社へ依頼する選択肢も持っていることをハッキリと営業マンに伝えましょう。