夏場の引越しで気をつけたい事柄です。
7月、8月は意外と引越しが多いのです。
これは学生さんの夏休みに関係しているようです。
お盆に引越しするもんじゃない?
8月の行事といえばお盆。
お盆はご先祖様が帰ってくる日です。
そんな日に子孫の家が変わっていたら、ご先祖様が迷子になってしまいますよ。
お盆の期間は宗派や地域で様々なようですが、迎え火を焚く8月13日から送り火を焚く8月16日までをさすのが一般的です。
引越し会社にとって7月、8月は2月後半から4月前半の繁忙期に次いで忙しい時期なのですが、引越し会社のスタッフの大半はお盆休みが取れます。
8月13日から8月16日までのお盆期間中は引越しの依頼が極端に少なくなるからです。
別にお盆期間中は引越し料金が高くなるというわけでもありません。
やはり、皆さんお盆を意識してわざわざ引越しを避けているようです。
熱に弱いものは自分で運ぶ
熱に弱そうなものは引越し業者に確認してからダンボールに詰めましょう
夏の日差しの強い間、引越し業者のトラックに限らず、箱車と呼ばれる屋根のあるトラックの荷台の中は想像以上に熱くなります。
「暑く」ではなく「熱く」なるのです。
可燃性のもの、揮発性のあるものをダンボールに詰めてはいけません。
荷台に積んでいたライターやマッチに引火して火が出たり、スプレー缶が爆発する事故もたくさん起こっています。
ガスライターやカセットガスなどは絶対にダンボールに入れないようにしてください。
「ガスライターやカセットガスがひとつダメになる」だけではありません。
他の荷物もダメになる可能性があります。
プラスチック製品や精密機械などの熱に弱そうなものは引越し業者に確認してからダンボールに詰めましょう。
水分、塩分をこまめにとる
この時期の引越しは体に多大な負担を掛けます。8月はうだるような暑さが続きます。
埃が舞うので窓を開け、エアコンを付けずに荷造りに挑んでいる方や、この時期に自力で引越しをしようとしている方は、水分だけでなく塩分も取るように気をつけてください。
引越しのスタッフは毎日やってるのでわかるのですが、水分だけでなく塩分が足りないときにも体が汗をかきにくくなります。
水分と塩分が不足した結果、熱が体にこもって、だんだん辛くなっていき最終的には失神してしまうこともあります。
初めて引越しのアルバイトに来た子に多いのが「汗のかき方を知らないこと」です。
うまく汗をかけないのですぐに動けなくなってしまいます。
「そうならないようには何を摂取すればいいか」は専門家に聞いてください。
引越しのスタッフはそれぞれのやり方で汗のかき方を調整しています。
この時期、うまく体温調整できている引越しのスタッフはほぼビショ濡れです。
それをお客様が良しとするかどうかはわかりませんし、「汗を荷物につけないで欲しい」というご要望にもこたえられないのが現状です。